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燃料電池が世界を変える エネルギー革命最前線
/日本放送出版協会

 


    最終更新日:2003/1/5
 

  
イントロダクション
駆け足でたどる燃料電池の歴史
これだけは知っておきたい基礎知識
料電池の基本構造と分類
水素貯蔵技術
応用例1; 自動車
応用例2;モバイル、分散型発電
リンク集

 
■燃料電池
 − イントロダクション

 交通渋滞によって自動車が道路を埋め尽くしているのを見ると何となく咳き込みたくなるもの。無理もない。以前と比べて自動車の排気ガスがキレイになっているといっても、しょせん自動車の排気ガスだ。排気ガスには多かれ少なかれ、COx,NOx,SOxなど身体に良くないばかりか地球温暖化など環境にも良くないガスが含まれているのだ。

 ところが近いうちに排気ガスとして「水」しか出さない自動車が登場するかもしれない。それは
燃料電池(fuel cells)を搭載した自動車だ。燃料電池自動車(FC車)は新聞やテレビでよく取り上げられるようになってきたから、多くの人が知っていることだろう。ただし、燃料電池は自動車の動力だけではなく、ノートパソコンや携帯電話の電源としても使用できる。従来のバッテリーと比べ電力密度が高いため、2,3日の間パソコンを充電せずに使い続けることが出来るようになるかもしれない。今後のエレクトロニクスの発展により、いつでもどこでも電子デバイスを利用することになっていくのだろうが、それを実現するためには電源の問題を解決しなければならない。その最有力候補が燃料電池なのだ。

 今回は燃料電池の発電の原理やその分類、応用例などを取り上げることにしよう。また、燃料電池の実現の大きな課題、例えば水素吸蔵などの技術についても詳しく見ていくことにしよう。



駆け足でたどる燃料電池の歴史