このページでは、カバーピクチャーの実際の制作の流れがより具体的にイメージできるように、実際のクライアントとのやり取りを公開しています。この企画は、株式会社リバネスと共同で行ったものです。同社が発行している産学連携推進マガジン「BioGARAGE Vol.11」2011年12月号に掲載されています。
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カバーピクチャーのコンセプト
遺伝子の発現、ひいては細胞の分化など、おなじDNAをもつ細胞のその後の運命を決定するのに重要なのは細胞核の動態で、そのうちの一つにクロマチンのダイナミズムがあります。立花准教授の研究では、モノクローナル抗体を用いた光イメージングプローブを開発し、クロマチンのダイナミズムを可視化することに成功しています。このイラストでは、その手法をダイナミックに表現しています。
クライアント
名前 : 立花 太郎 准教授 |
所属 : 大阪市立大学工学研究科 化学生物系専攻(化学バイオ工学科)細胞工学研究室 |
制作の流れ
Step.01 資料受け取り
普段の研究で使用しているパワーポイントスライド数点をもとに、カバーピクチャー初案を作成に取り掛かりました。
Step.02 初案提出 ~ 修正作業
初案を提出 → 修正依頼
初案を提出し、全体的に少しコントラストを明るくする等の修正依頼を受け、カバーピクチャーの用いられているタンパク質サイズ等の確認作業を行いました。また今回のカバーピクチャーのメインが抗体になることから、抗体の形が見えるようにする事やヒストンのサイズから考えて、手前にくるほど拡大されるので一番大きな部分だけY字型の分子の姿がみえるようにする等の具体的なご提案をいただきました。
Step.03 最終確認~納品
修正案を提出 → 納品データを送信
カバーピクチャーの修正案を提案したのちに、再度、クライアントの方から蛍光分子を抗体の根元に移動へ移動させてほしいと修正依頼があり、修正を行い、納品となりました。