第3回 クライアントとの制作やり取り事例公開

このページでは、カバーピクチャーの実際の制作の流れがより具体的にイメージできるように、実際のクライアントとのやり取りを公開しています。この企画は、株式会社リバネスと共同で行ったものです。同社が発行している産学連携推進マガジン「BioGARAGE Vol.13」2012年6月号に掲載されています。

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カバーピクチャーのコンセプト

近年の脳神経科学の研究の進展により、単一のニューロンは以前思われていた以上にネットワークが広範にわたってはりめぐらされていることが、実験的に分かってきました。特に藤山教授のグループでは、それを光学イメージング的な手法で明らかにしており、実際の実験データを参考にしながら、そのニューロンの構造をイラストとして描き出しています。

クライアント

 

名前 : 藤山文乃 教授
所属 : 同志社大学 脳科学研究科 システム脳科学分野 神経回路形態部門

 

 

制作の流れ

Step.01 資料受け取り

普段の研究紹介で使用しているパワーポイントスライド数点をご提供いただき、それを基にカバーピクチャーの作成に取り掛かりました。

Step.02 初案提出 ~ 修正作業

初案を提出 → 修正依頼

カバーピクチャーの初案を提出し、下記項目の修正依頼が来ました。

  • 脳の形について
    ・特に右側部分のバランスの調整
  • 神経の形について
    ・先端の部分を、分岐を多くし、また、細く、柔らかいイメージに変更。
  • ・全体構図の変更

修正案を提出 → 再度修正依頼

修正案を提出。後に、下記の項目のマウスの作りこみ、神経のサイズや色合い、脳の形状、角度の修正を依頼されました。

  • マウスについて
    ・ヒゲを放射状にする
    ・指を4本に変更する
  • 神経について
    ・右奥の細胞部分を一回り大きくする
    ・ニューロン、軸索などを暖色系にする
    ・軸索の数本がまっすぐなので、曲げるor分岐させる
    ・背景の効果などで、神経細胞を目立たせる
  • 脳について
    ・小脳の右下、垂れ下がっている部分をなくす
    ・小脳の角度を奥側へ(手前に出てきている様子を改善)

Step.03 最終確認~納品

カバーピクチャーの修正案を提案したのちに、再度、背景の色合い、神経の色、小脳に関する修正依頼があり、修正を行い、納品となりました。