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超低温の世界は量子ワンダーランド |
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コーヒーのときと同じように、蒸発冷却法でも、凝縮状態にある原子の集団から、高エネルギーなものばかりを外へ弾き飛ばしてしまって、凝縮全体の温度を下げるのです。ただし、コーヒーのときとは違って、一ひねりする必要もあります。 それは、磁場でトラップしている原子を取り除くために、凝縮状態の表面にある高エネルギーな原子に振動を伝えて共鳴させ、その原子のスピンをひっくり返してしまうのです。磁場と仲良くやっていた原子のスピンが突然ひっくり返ったために、磁場によってその原子は弾き飛ばされてしまいます。こうして蒸発冷却で、絶対零度から数ナノ度ほどの超低温が可能になったのです。 一つ一つの技術はどれも目新しいものではないのですが、例えばレーザー冷却は希薄気体に向いているのに対し、蒸発冷却は濃縮気体に向いているなどと、互いに相性がいいとは言えず、それぞれの方法をうまく組み合わせていくことが非常に難しかったのです。 記事本文にもどる |
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