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DNAと自ら完成するジグソーパズル、チェス、数学の問題
完璧な旅行計画書の書き方


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図1
次に、「長崎>広島」、「東京>大阪」など、それぞれのエアラインをDNAの文字に置き換えてやらなければなりません。ただ、ここで、都市名とうまく対応させる方法がないか考えます。そこで「広島>大阪」の場合なら、「広島(ATGCCG)」の後半の3文字'CCG'と、「大阪(GCTACG)」の前半の3文字'GCT'をくっつけて'CCGGCT'を考え、これと相補性をもった'GGCCGA'を「広島>大阪」を表すエアラインとします。逆に「大阪>広島」なら'ACGATG'と相補性を持つもの、つまり'TGCTAC'になります。

図2
 この方法で置き換えれば、旅行経路を、都市の順番(「長崎」>「東京」>「広島」>「大阪」>「札幌」)に並べた'ATGCCGCTACGGTCGTACGCTACGCTAGTA'と、エアラインの順(「長崎>東京」、「東京>広島」、「広島>大阪」、「大阪>札幌」)に並べた、'GGCGATGCCAGCATGCGATGCGAT'が、頭尾の3文字を除いて相補性を保っているという仕組みになっています。

 あとは、都市とエアラインを表すDNA断片を試験管のなかに放り込みます。そのときに小さなDNA断片を結合する役割をもつ「リガーゼ」という酵素を一緒に入れておけば、自己組織化によって小さなDNA断片は自然と集まっていきます。都市名を表すDNA断片とエアラインを表すDNA断片が、お互いにくっつき合って、自然と答えとなる旅行計画書を書いてくれるというわけです。

図3
図4
 ここではstep2のはじめに行ったプライマーを利用したポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行います。例えば、「大阪」の位置にプライマーを取り付けてPCRを行うとしましょう。すると「長崎、…、大阪」のDNA断片ができます。それの塩基数を数えれば24塩基となるはずです。したがって24÷6=4で大阪が4番目ということになります。

 あとは同じようにして、「東京」、「広島」とプライマーをつけてPCRを行えば、12,18塩基となり、2番目、3番目と判断することができます。


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