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火星の全盛期を探れ 訂正とメールの紹介
記事本文はこちら


読者の方から

 「火星の全盛期を探れ」の記事について、読者の方から、ご指摘をいただきました。
言葉の使い方の誤りの方などは、いろいろと記事のほうを修正しておいたのですが、その他の内容、例えば「水は存在したのか」といったテーマ的なことを修正しようとすると、かなり本文が元のものと違ってしまいそうでしたので、この場を借りて紹介しています。




 以下のような内容を、指摘していただきました。
メールで教えていただいた内容を紹介させていただきます。


「水」について
 本文のなかで、あいまいに「水」という言葉が使われていました。一応自分では液体状態(液相)のH2Oのつもりだったのですが、あまりはっきりとH2Oの状態を書かなかったので、あいまいになってしまいました。


MOLAの観測結果について
 コラムの中では、海岸線らしき部分の高度が一致してないかのように書きましたが、実際はこの高度が一致したことが報告されているそうです。
 もちろん、このことから、海が存在したと断定するのは早すぎますが、でも、この地形が海岸線だということの条件は満たすことになります。



温室効果について
 本文では以下のように書きました。
 気候について議論されているのは、水が蒸発して、水蒸気となり、その温暖化効果により、火星は暖かくなったということです。もちろん、大気の大部分である二酸化炭素も温暖化ガスですので、濃度がもっと高ければ、温暖化効果を引き起こします。かつては、この温暖化のおかげで水が存在していたというのです。「うすい大気>蒸発>温暖化効果>液体の存在」という、あまりにもスケールの大きなメカニズムが存在していたという科学者がいるのです。


 確かに、水蒸気が大気中で増えれば、温室効果はおこるのですが、本文で書いたように簡単には行きません。というのも、温室効果がおこるにはかなりの量の水蒸気が大気中に存在する必要があるのですが、普通に蒸発するだけではすぐに再び凝結してしまって、ちっとも大気中に水蒸気の量が増えないからです。


「水は存在したのか」というテーマについて
 この記事では、水の存在がテーマになっていたのですが、厳密に言えば、現在でも水は火星に存在します。というのも、現在でも火星の大気中にはいくらかの水蒸気が含まれているからです。そこで、もっと正確に考えるなら、液体の水がまとまって存在していることについて、つまり、「火星に海が存在したのか」とした方がより適切です。


「温暖化効果」?について
正確には「温室効果」(green house efect)です。
自分でも間違えて恥ずかしいのですが、確かにそんな言葉は使われてありませんよね。


プレートについて
「かつてプレートが存在したのでは...」と書きましたが、これよりも「プレート運動があったのでは...」とした方が、分かりやすく正確とのことです。




この他にも、メルマガで詳しくかかれていない内容まで教えていただきました。いろいろと教えてくださったはしもとじょーじさんには感謝しています。


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