■論理ゲート
− イントロダクション
電子計算機の様々な計算・判断それに記憶は、どのようにして行われているのだろうか?
そういった処理は「論理回路」と呼ばれる部分によって実行されている。論理回路が基礎を置いているのは、19世紀のイギリスの数学者ブール(George
Boole)が考え出した「ブール代数」というものだ。それによると、理論表現は「真(TRUE)」または「偽(FAULSE)」のどちらかをとらなくてはいけないという。
今の私たちなら、このことがトランジスタの状態(ON,OFF)に対応していると思いつくのは、そう難しくないかもしれない。しかし考えてみれば、この二つの表現から出発し、あれほど複雑な処理が可能になるとは、にわかに信じがたい。
そこで今回は、論理式を実現するデバイス、つまり「論理ゲート」の性質について見てみよう。また論理ゲートを組みたてて、どのような計算・演算が可能になるかもいくつか取り上げよう。
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