ファンデールワールス力 |
無極性分子間にも働く分子相互間力。引力としてはたらくが、分子間距離が短くなると、強い斥力(反発力)としてはたらく。 |
クーロン力 |
電荷をもつイオン間にはたらく。イオン間の距離に反比例して比較的ゆっくりと減衰するので、ファンデールワールス力より遠くまで影響が及ぶ。 |
水素結合 |
電気陰性度の高い原子(OやNなど)に共有結合した水素原子Hと、電気陰性どの高い原子高い原子との間にはたらく結合力。結合に方向性があり、分子相互間力のなかではかなり強い。生体内ではかなり重要な役割を果たしている。 |
配位結合 |
ある原子が非共有電子対(孤立電子対)を持つ原子との間にはたらく結合。共有結合の特殊なかたちとみることもできる。酸素を運ぶヘモグロビン内に存在しているポルフィリン錯体なども、この配位結合が重要な役割を果たしている。 |
疎水結合 |
分子の親水・疎水性によって、球状ミセルなどのように分子を集合させる力。実際は具体的な結合が生じているわけではなくて、エンタルピー的な安定化によって引力がはたらいているように見える。脂質分子膜が整然と出来あがるのも、この疎水結合が重要な役割を果たしているからである。 |